IT業界、その中でもシステムエンジニアやプログラマーという職種はブラックなイメージが根強いですよね。
IT業界の世間的なイメージとして、
大企業 = ホワイト
中小企業 = ブラック
という見方が強く、就職・転職市場でも中小IT企業は敬遠されることが多いです。
しかし、大企業やその子会社でもブラックな企業はありますし、中小企業でも働きやすい職場環境に整備されている企業もあります。
私が実際にソフトウェア会社に転職をしてみた感想として、中小IT企業でも十分にホワイトと呼べる会社でした。
もちろん、中小IT企業はたくさんあるのでブラックな会社も存在しているでしょう。
就職・転職する方は出会わないように気をつけてください。笑
よくブラックに分類される企業の特徴としてはこんな感じでしょうか?
・過度な長時間労働(月の平均残業時間が60時間以上)
・サービス残業の横行
・年収が300万円を下回る程の薄給(業務内容やスキルに見合っていない)
・上司のパワハラ、セクハラ
・社員の離職率の高さ(3年以内で30%以上)
・成果給といいつつ、まったく成果が反映されない。
・有給等の休暇がほとんど取得できない。
私が転職したソフトウェア会社はこれらの特徴には当てはまっていません。
そこで今回は、ブラックが多いと言われる中小IT企業の中から運よくホワイトな企業に転職した私がその実態についてまとめてみます。
ちなみに転職した理由と現在のソフトウェア会社を選んだ理由は過去の記事にまとめてあります。
勤務するソフトウェア会社の概要
最初に転職したソフトウェア会社の概要をザックリと紹介しようと思います。
・受託開発のソフトウェア会社(開発は自社内、客先常駐なし)
・社員数は15名ほど
・強みは組み込み系、制御プログラム
・Web、アンドロイドアプリ、映像・画像と使用するスキルは幅広い
・社長以下、全員がエンジニア
最大の特徴はSESという客先常駐でのエンジニア派遣を行っていないことでしょうか。
私自身、SESを主体とするIT企業を経験していないのでネットの情報に頼るしかありませんが、あまり評判はよくないですね...
特に私のように既卒の未経験者がプログラマーやITエンジニアを目指そうとした場合に、転職先としてSESを主体とするSler(システムインテグレータ)は1番入社しやすい存在だと思います。
SESでの就職・転職を考える場合には、「スキルを身につけ、成長できる環境かどうか」「どんな分野の案件が多いのか」をしっかり調べて入社したほうがいいと思います!
話が逸れましたが、社員数は15名ほどとかなり少数です。
しかも、全員がエンジニアという職場なので企業文化としては結構異色かもしれませんね。
研修は丁寧に!その後もOJTで学ぶことが出来る
文系出身でプログラミングは独学で学んでいた程度だった私は研修からスタートしました。
コンピュータの基礎から教えて頂き、ハードウェアに関する基礎事項を学んだあとはひたすらアルゴリズムとデータ構造を学習しました。
実際に研修でC言語でプログラムを書き始めたのは約3週間後からでした。
当初は3ヶ月を予定していた研修期間でしたが、もともと基本情報技術者試験の勉強とプログラミングを独学していたおかげで2か月程度で研修を終えました。
隣に先輩社員、すぐ後ろに社長がいるという安心感
その後、簡単な業務から手伝いはじめましたが、正直言うと分からないことだらけでした。笑
やっぱり参考書に載っているようなプログラムと実務で使用するプログラムは全然違いました...笑
分からないことばかりでしたが、隣の先輩社員やすぐ後ろに社長がいるため、分からないことはすぐに聞くことが出来ました。
むしろ、「分からないことある?」「順調?」と声をかけてもらえたので精神的にも助けられました。
この点は、社員数の少ない企業かつSES(客先常駐)でない企業のメリットだと感じました。
フレックスタイム制で残業時間も少なめ
勤務時間はフレックスタイム制なので、融通が利きます。
もちろん、朝礼はありません。(朝礼のあるような企業は私は嫌です。笑)
残業時間については個人差と時期によります。
受託開発である以上、クライアントの納期が存在します。受け持っている案件によっては残業をしている方もいます。
それでも最大でも月に50時間ほどみたいです。平均すると、月の残業時間は20時間程度とのことなので十分にホワイトな範囲だと思います。
まだ私は残業するほどの仕事はないので、いつも定時に帰ってます。笑
もちろん、残業代はしっかりと支給されます。
有給休暇も取得できる
有給休暇についても十分に取得しやすい環境です。
プロジェクトリーダーの許可はいりますが、基本的に申請が通らないということはないです。
「最低限のモラルを守った申請をしてくれれば好きな日に有給休暇を申請してくれてよい」というスタンスです。
あたえられたタスクのスケジュールは個人に任せれているので、自分でスケジューリングして申請する形です。
服装が私服なので楽
ソフトウェア会社だとスーツのところが多いですが、私のいる会社は私服です。
スーツを着るのは、完成したソフトウェアの納品やテストに行く時だけです。
冬ならスーツでもいいかもしれませんが、夏は私服のほうが楽ですよね!
パワハラがない
パワハラがありません。というか、社員数が少数の企業でパワハラがあったらその企業は回らなくなると思います。
また、企業の文化というか、またまたそういう人が集まっただけかもしれませんが、「感情的になるタイプの人」が存在していません。笑
前職の自衛隊のような「体育会系の組織」とは対極です。
上司と合うか、会社の雰囲気はどうかを面接で感じることが大切
多くの企業では採用面接を2~3回実施すると思います。
その際に、「上司はどんな人間なのか」、「会社の雰囲気はどうか」をしっかりと感じることが大切だと思います。
採用面接は「選ばれる側」であると同時に「自分が会社を選ぶ側」であるという視点も大切です。
ブラックが多いと言われる中小IT企業を受けるからには、注意深く選んだほうがいいです。
給料は決して高くはないが、未経験で340万なら妥当
環境としてはホワイトな企業ですが、給料は大企業ほど高くはありません。
しかし、私のような未経験者1年目で年収340万円なら十分妥当な金額だと思います。
勤続3年目でエンジニアとして相応のスキルを身につけられると給料もだいぶ変わります。
公務員ではないので、成果給の比率が大きいです。
ボーナスについては、一般的な企業と同等の4ヶ月分です。
最後に
東京に所在しているWeb系企業やソフトウェア会社は、だいぶ働きやすい環境に整備されているようです。
ただ、ブラック企業も一定数存在しているのも事実です。
Sler、Web、ゲーム会社、社内SE、大企業、中小企業、ベンチャー企業といったようにプログラマーやエンジニアとして活躍できる分野は多くあります。
就職する時は自分の特性とその企業を十分にリサーチして、最終的には「採用面接の雰囲気はどうか」「上司と合いそうかどうか」で選べばよいと思います。
私もまだ転職してそれほど時間は経っていません。
就職・転職を目指している方は一緒に頑張りましょう!
読んでいただきありがとうございました。
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