どうも!なしざわです!
令和元年度秋期の基本情報技術者試験に合格したので、勉強時間や参考書についてご紹介しようと思います!
基本情報技術者試験(FE)を受験したのは今回が初めてですが、1発で合格できました!
点数としては午前82%、午後74%でした!
幹部自衛官からの転職をきっかけに始めた勉強でしたが、合格できて良かったです。
私は大学時代は文系の学部だったので、IT・プログラムについては完全に初心者でした。
午後のソフトウェア開発の問題はC言語を選択しました。
勉強期間ですが...
●C言語の学習期間:約5ヶ月(Javaも含めれば9ヶ月)
●基本情報技術者試験の勉強:約3ヶ月
勉強は土日をメインに学習していました。
試験の2週間前からは焦って平日も勉強しはじめました。笑
私のような立場の場合、勉強期間は4ヶ月~5ヶ月ほどはかかると思います!
●文系出身の完全初心者
●学生ではなく社会人(短期集中型の学習が難しい人)
●午後問題で表計算ではなく、プログラミング言語を選択
特に勉強に時間がかかる項目が、午後問題のアルゴリズムとプログラミング言語の2つです。
特にアルゴリズムは初心者にとっては難所となるはずです。
私も1つの過去問を理解できるようになるまでかなりの時間がかかりました。笑
そして、これから基本情報技術者の合格を目指す人にとってはアルゴリズムは避けて通るのが難しくなります。
なぜなら、問題の配点が変更され、問8アルゴリズムと問9言語問題がそれぞれ各25点になり、この2つの大問だけで午後試験の50%を占めます。
もう初心者がアルゴリズムを避けて合格するのは厳しくなっちゃうのか...
こんな感じで、合格するには結構な勉強時間が必要になります。
また、基本情報技術者試験の参考書は選ぶのに苦労するほどたくさんあります。笑
私が実際に使用した参考書も紹介していくので参考にしてください!
午前と午後に分けて紹介していきます!
午前の対策
午前については、基本となる参考書1冊と過去問4回分を2回解きました。
基本情報技術者試験の特徴は何と言っても出題範囲が広いことです。
基本となる参考書は何冊か出版されていますが、どれも結構な厚みがあります。
自分が挫折せずに学習できそうなものを選びましょう。
基本となる参考書
私が使用した参考書は技術評論社『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者試験』という参考書です。
IT分野は専門用語がとても多いため、上の参考書のようにイラストや図で解説してある参考書のほうが理解しやすいと思います。
情報量としても十分です。これ1冊を読み込めば合格に必要な基本知識は身に付きます。
この本が網羅できていない知識については、過去問で補完すれば大丈夫です。(別に捨てても十分に合格圏内ですが)
参考書で紹介されている過去問は出題頻度の高い分野ばかりなので解けるようにしておいたほうがいいと思います。
私はこの参考書を3周読みました。
暗記すべき項目のページだけに付箋を貼って、試験の1週間前からなるべく毎日目を通してました。
過去問集
過去問集も1冊やりました!
私が使用したのはインプレス『かんたん合格 基本情報技術者 過去問題集』というやつです!
この過去問集には過去4回分の試験問題と解答が掲載されています。
過去問以外にも試験の概要や要点のまとめ、攻略ガイドも巻頭に掲載されているのでオススメです。
解答・解説も丁寧で理解しやすく、欄外に記載してある用語の解説も知識の補完に役立ちました。
私が解いた過去問はこの4回分です。
もともと試験時間が非常に長いのが基本情報技術者試験です。
過去問を解くのにも結構な時間がかかるので、計画的に進めておいたほうがいいでしょう。
意外と使えた「スマホで学べる単語帳」
この過去問題集の特典で「スマホで学べる単語帳 でる語句200」というものがありますが、意外と使えました。笑
試験直前の確認で、「覚えてない用語あるかなぁ?」ってチェックする時に利用しました。
スマホで出来るので通勤時間を活用して一気に確認できます。
基本となる参考書1冊と過去問4回分!
これだけやれば午前は安定して7~8割くらい得点できるようになるはずです。
午後の対策
午後の対策ですが、問1のセキュリティ、問2~7(6門中4問)の選択問題は午前の知識で対応できます。
ですので、午前の問題をそこそこ解けるようになったらすぐに過去問演習に入って大丈夫です。
午後試験は「国語の問題」と言われるほど、設問が長文になります。
知識も必要ですが、それ以上に問題の理解力も必要です。
何回か過去問を解いて解き方に慣れておきましょう。
また選択問題では「何を選択するのか」ある程度決めておくべきです。
その判断をするためにも、早めに過去問を1度解いてみることをオススメします。
ちなみに私は、「データベース」の分野だけは絶対に選択しないと決めていました。
試験本番も「データベース」以外の5問から解きやすそうな4問を選択しました。
アルゴリズムの前にプログラミング言語を学習する
初心者だからこそ、実際にプログラミングを体験してみるのが学習への近道だと思います。
いきなり午後のC言語やJavaの参考書を読んでも理解できず挫折してしまう可能性が高いです。
アルゴリズムも参考書を読めば最初は理解できると思いますが、「配列」を学び始めたくらいから訳が分からなくなると思います。
また、実際にコードを書いた経験があるほうが、アルゴリズムで使用する「疑似言語」もイメージしやすくなります。
「急がば回れ」ではないですが、問9で表計算以外を選択するなら実際にコードを書いて動かしてみることをオススメします。
といっても、完全な初心者にはプログラミングを学ぶための環境をパソコンに準備するだけでも挫折してしまう可能性があります。
そこで紹介するのが「ドットインストール」という無料でも使えるプログラミング学習サイトです。
このサイトの中に「ローカル開発環境の構築」というレッスンがあります。
このサイトのレッスン通りに進めていけば、プログラミングを学習する準備を整えることが出来ます。動画になっていて、実際に画面上で動きをみることができるので、焦らずに手順通りに実施すれば上手くいくはずです。
※もし、上手くできなかった場合は下で紹介している「最も簡単にC言語をコンパイルして実行する方法」を試してみて下さい。
開発環境を作れたら「C言語入門」や「Java入門」(Javaは有料)があるので、そのレッスンをやれば動かすことが出来ます。
何をやっているのかよく分からないかもしれまんが、「とりあえずコードを書いて、コマンドプロンプト(ターミナル)でコンパイルして実行できた」という事実が何よりも重要です。
私も独学時代には非常にお世話になりました!
ここまで出来たら参考書を使ってC言語の学習に入ります。
最も簡単にC言語をコンパイルして実行する方法
ドットインストールの開発環境の構築でもよく分からなかったという方のために、私が知っている中で最も簡単な方法を記事にまとめてみました!
簡単なソースコードならこちらの方法で実行することが出来ます。
初心者でも超簡単!C言語を開発者コマンドプロンプトでコンパイルする方法
C言語の学習
初心者が習得するには難易度が高いと言われるC言語です。
C言語の参考書では「入門向け」と書いてあっても、実際には初心者に全然優しくない参考書もあったりします。笑
その中で、私が完全な初心者にオススメするのがインプレス『スッキリ分かる C言語入門』という参考書です。
1つ1つのサンプルコードが短くて、自分で簡単に試すことができます。(コードを書いてコンパイルするのはドットインストールで構築した環境を利用すればできます。)
「配列」や「関数」、「アドレスとポインタ」といった初心者がつまづきがちなポイントについても基本的な知識を分かりやすく解説してくれています。
この参考書は「必要な知識をレベルが高くなりすぎない範囲で分かりやすく解説している」という点で良書です。
基本情報技術者試験でC言語を選択して合格することを目標とする場合、全部をやる必要はありません。
この参考書の第11章まで理解できれば十分です。
コードは写経でいいので、とりあえず第11章まで進めてみて、もう1度第1章から学んでみてください。
2回目はいっきに理解が進むはずです。
アルゴリズムの学習を始める
C言語を学ぶ過程で「データ構造と配列」についても学習できているのでスムーズにアルゴリズムが学習できます。
また「疑似言語」についても抵抗なく対応できるはずです。
私がアルゴリズムを学習する際に使用した参考書は日本経済新聞出版社『うかる! 基本情報技術者 午後アルゴリズム』という参考書です。
この参考書を理解できれば本番の問8アルゴリズムでも高得点が狙えると思います。
ただ、この参考書の難点としてしっかりやり込めばかなりの力がつきますが、消化するのに時間がかかります。
また、人によっては第3章の基本アルゴリズムでかなり苦戦するはずです。
基本アルゴリズムでつまずき、理解できなくなってしまった場合には基本アルゴリズムに特化した参考書をオススメします。
基本アルゴリズムで最も理解しやすかった参考書はインプレス『アルゴリズムをはじめよう』です。
基本アルゴリズムが理解できていないと、「何となくこの選択肢じゃね?」といった感じでずっと勘で解くしかなくなってしまいます。
『うかる! 基本情報技術者 午後アルゴリズム』 がなかなか理解できない方には 『アルゴリズムをはじめよう』 をオススメします。
ただ、最終的には過去問の問8アルゴリズムを解けるようになることを目標にする必要があります。
C言語の対策
C言語の基本事項を学び終え、アルゴリズムを学習しはじめたら、本格的にC言語の対策に入ります。
おそらく、はじめてC言語の過去問を解く際にはかなりの時間がかかると思います。
それでも自分なりに考えて選択肢を選ぶということが大切です。
ただ、全く理解できない場合にはすぐに解答・解説を確認しましょう。
解説を読んで理解できたと思ったら、時間を空けてもう1度その問題を解いてみることをオススメします。
そうすることで、設問の解き方とプログラムを追うことに慣れてくるようになります。
私がC言語の対策で使用した参考書はインプレス『C言語の切り札』です。
この参考書では1行ずつ「この行のコードではどんな処理をしているのか」解説してくれています。
そのため、時間はかかりますが、プログラムを確実に読み取ることが出来ます。
多くの過去問の解説では、さすがに1行ずつは解説してくれていないので助かりました。
過去問は全部で12問を収録してあります。
C言語とアルゴリズムの疑似言語の文法はほぼ同じ
C言語の文法とアルゴリズムで使用される疑似言語の文法はほぼ同じです。
ですので、C言語が解けるようになるとアルゴリズムが解けるようになり、アルゴリズムが理解できるとC言語が解きやすくなるという相乗効果が期待できます。
これは表計算を選択すると得られないメリットです。
問8アルゴリズムと問9の言語問題で100点のうち50点分を占めるようになった新しい基本情報技術者試験。
アルゴリズムと言語問題で高い得点が期待できると、合格がグッと近づきます。
最後に
基本情報技術者試験に関する対策と参考書の紹介は以上です。
情報処理技術者試験制度のスキルレベル2に該当する試験ですが、個人的には結構難しかったです。
でも、合格のボーダーは午前・午後ともに60点以上なので苦手な分野はある程度他の分野でカバーできそうです。(私はデータベース分野は最低限しか学習していません。)
問8アルゴリズムと問9ソフトウェア開発の両方とも出来ないと厳しいですが...
鉛筆転がしても全然当たらないでしょうし
参考になれば幸いです!
合格を目指している方は頑張ってくださいね!
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