「基本情報技術者の資格って役に立つの?」
「勉強時間もそれなりにかかるし、役に立たないなら取得するのは止めようかな」
「資格の勉強なんて時間がもったいないんじゃない?役に立たないよ」
プログラマーやエンジニアにとって資格は必須ではありません。
資格よりも「実際に実務で使えるスキルの高さ」のほうがずっと重要です。
しかしながら、IT業界への就職・転職を目指しているIT初心者が基本情報技術者の資格を取得することはその後の実務においても十分に役立ちます!
私も公務員からソフトウェア会社に転職する際に、独学で勉強して取得しましたが非常に役立ちました。
勉強時間や参考書については下の記事にまとめてあります。
今回は私の体験をもとに「なぜ役立つのか」についてまとめていきます!
ITに関する基本的な用語と概念を習得できる
基本情報技術者試験の範囲は、コンピュータの基礎となる2進数・16進数の考え方から始まりハードウェア~ソフトウェア~マネジメントまで非常に広範囲に渡ります。
IT初心者にとってのひとつの壁となるのが、俗に言う「ITに関する専門用語」です。
「IPアドレスって何?VM(仮想マシン)ってどうやって動いているの?」
「クライアントとサーバーって何をしているの?」
「CPUとメモリって?」
IT初心者にとっては、「聞いたことあるけど、具体的にはよく理解していない」という用語が数多く存在しているはずです。
基本的な用語を知っていないと会話にならない
当たり前のことですが、すごく大切です。笑
プログラマーやエンジニアとして働く以上、共通の認識や概念を共有できるようになる必要があります。
基本的な用語くらいは知っていないと上司や先輩が教えてくれた内容を理解するのにも時間がかかります。
研修を用意している企業もあると思いますが、基本的な用語の全てを丁寧に教えている時間はありません。
ある程度、自分で勉強することが求められます。
私も研修を受けましたが、基本情報技術者の勉強をしていたおかげでかなりスムーズに理解することが出来ました!
広く浅く、知識を網羅するのに基本情報技術者の勉強は適している
もちろん、資格試験以外の本で勉強することも可能です。
それぞれの専門領域の入門書を購入して読むことでも知識を身につけることはできます。
しかし!効率よく、体系的に知識を身につけるのには基本情報技術者のように「IT技術者としての基本」が凝縮されている参考書で学習するのが最も近道だと思います。
また、IT系の入門書の中には全く初心者に優しくないような本もあったりします。
基本的な用語・概念についての解説も資格試験向きの参考書のほうが理解しやすいと思います。
自信につながる
基本情報技術者試験は「SEの登竜門」とも言われている試験です。
合格率は25%前後ですが、何回受けても合格できない人もいます。
この資格に合格することで、「最低限の知識と理解力を持っていること」を証明することができます。
今後、プログラマやエンジニアとして勤務していく中で、少しでも自分の自信につなげることができます。
アルゴリズムの基本を学習できる
基本情報技術者試験の午後問題では、アルゴリズムが必須となっています。
令和2年度の試験からは配点が25点に拡大されるので、この分野を避けて合格することは難しくなります。
アルゴリズムは「一連の処理手順」のことであり、データ構造×アルゴリズムでプログラムの骨幹をなすものです。
基本情報技術者の中でもかなり学習するのに時間がかかる分野ですが、「プログラマやエンジニアとして実際にコードを書きたい」と考えている方にとってはとても大切な分野です。
プログラミング言語が違ってもアルゴリズムは変わらない
就職や転職を考えている方の中には、「まだどのプログラミング言語を使って仕事をすることになるのか分からない」という人も多いと思います。
ただ、どんな言語であっても「一連の処理手順」であるアルゴリズムは共通です。
プログラミング言語としてのコードの書き方が異なるだけで、「どういう処理をどの順番でどれだけ繰り返し、どんな条件で終了するのか」という考え方は変化しません。
ですから、このアルゴリズムという分野をしっかり学習すれば実務でも十分に役立つ知識となります。
過去問でも、文字列検索や画像処理の基本に関するアルゴリズムなど実務でも役に立つような出題もあります。
ネットワークに関する知識はどの業種でも必須
「聞いたことはあるけど、理解はしていない」という用語が特に多いと感じるのがネットワークの分野です。
現在のICT技術のほとんどはネットワークによって接続され、可動しています。
誰でもスマートフォンを持っていますし、デザリングしてノートパソコンのAPにするとか、外出先でWifiスポットを利用するとか、何かしらのネットワークに接続しているはずです。
しかしながら、「ネットワーク上でどうやって情報をやりとりしているのか」ということはほとんど意識していません。
一般の人にとってネットワークはある種のブラックボックスのようになっています。
ネットワークの基本を学習できる
ネットワークはとても奥が深いので、基本情報技術者を勉強しても本当に浅い知識しか身に付きません。
しかしながら、「全く知らない」のと「基本的な用語と概念を知っている」では大きな差があります。
そしてネットワークはITに関する業種であれば、どんな業種でも必要とされる知識です。
学んでおいて絶対に損をしない分野です。
最後に
ここまでIT初心者が基本情報技術者試験を取得すべき理由についてまとめてきました。
最後に勘違いのないように言っておくと、基本情報技術者試験の勉強をし、合格したからといって実務で使えるようなスキルが身につくわけではありません。
あくまでプログラマ・エンジニアとして実務をこなすベースとなる一定レベルの知識を習得できたに過ぎません。
しかしながら、ベースとなる知識を学習している初心者としていない初心者ではその後の成長速度にも差が出てきます。
発見やひらめきも持っている知識の中から生まれることが多いと思います。
そういった意味でも、基本情報技術者はIT初心者にとって十分に役立つ資格だと言えます。
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