今回はC言語を学習してみたい初心者向けに、私が知っている中で最も簡単にコンパイルできる方法を紹介します!
よく紹介されているMinGW-gccコンパイラは使用しません。統合開発環境であるvisual studio communityはインストールしますが、統合開発環境そのものは使用しません。
使用するのはvisual studio communityをインストールすると使えるようになる開発者コマンドプロンプトです。(Developer Command Prompt for VS 2019)
この方法が最も簡単な理由はこれです。
・環境変数の設定が必要ない。
・統合開発環境で必要なプロジェクトやワークスペースという知識も必要ない。
「簡単なソースコードをコンパイルして実行してみたい」という初心者にとっては1番楽な方法です。
逆に言うと、ヘッダファイルをインクルードしたり、ライブラリをリンクするようなプロジェクトの場合は統合開発環境を利用したほうがいいです。
1.インストールするもの、必要なもの
今回の方法で実行するためにインストール、準備するものです!
・visual studio community
・テキストエディタ
★visual studio communityのインストール方法
この2つのサイトが解説してくれているのでこちらを参考にインストールして下さい。
※ワークロードのオプションにある「C++によるデスクトップ開発」は必ずチェックして下さい!
Visual Studio Communityのインストール手順
Visual Studio Community 2019のダウンロードとインストール(セットアップ)
★テキストエディタ
テキストエディタについては好きなものを使用しましょう!
よくオススメされているテキストエディタはこの3つです。
・Atom
・Visual Studio Code
・Sublime Text3
開発者コマンドプロンプト(Developer Command Prompt for VS 2019)があるか確認
インストールが終わり、PCを再起動したらスタートメニューの一覧に開発者コマンドプロンプトがあるか確認しましょう。

ダブルクリックで起動すると、こんな感じで開発者コマンドプロンプトが開きます。

※開発者コマンドプロンプトが見つからない場合
「C++によるデスクトップ開発」がうまくインストールできていない可能性が高いです。Visual Studio Communityのダウンロードページから「Build Tools for Visual Studio 2019」をインストールしましょう。
1.Visual Studio Communityのダウンロードページへアクセス

2.このページの下のほうにある「すべてのダウンロード」から「Visual Studio 2019のツール」を選択

3.「Build Tools for Visual Studio 2019」をダウンロードして「C++デスクトップ」をインストール

2.プロジェクトのディレクトリを作成しよう!
実行したいソースコードを格納するディレクトリを作成します。
今回は”lesson_c”というディレクトリをCドライブのユーザー直下に作成します。(作成する場所は好きな場所で構いません。)

3.テキストエディタでソースコードを作成してプロジェクトのディレクトリに保存しよう!
好きなテキストエディタを起動して下のソースコードをコピペして下さい。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("Hello World");
}
コピペできたら先ほど作成した”lesson_c”というディレクトリの中に”hello.c”という名前で保存します。
今の段階ではこんな感じで”lesson_c”というディレクトリの中には”hello.c”というファイルだけが存在している状態になっています。

4.開発者コマンドプロンプトからコンパイルする
先ほど起動した開発者コマンドプロンプトを使用して”hello.c”をコンパイルします。
1 まずは”hello.c”のあるディレクトリに移動します。移動にはcdコマンドを使います。cdの後ろにディレクトリのパスを書いてあげれば出来ます。

2 移動できたらclコマンドを使って”hello.c”をコンパイルします。cl hello.cと入力してエンターキーです。

3.hello.cがあるディレクトリにhello.exeという実行ファイルが作成されるはずです。

4.hello.exeを実行してみて下さい。こんな感じで”Hello World”が表示されれば上手く実行できています。

以上が私が知っている中で最も簡単にコンパイルして実行する方法です。
環境変数の設定やプロジェクト、ワークスペースを意識しなくても簡単なソースコードならコンパイルして実行することが出来ます。
開発環境の構築でつまづいてしまった方は参考にしてみてください。
研修時代のサンプルプログラム集
私がソフトウェア会社の研修時代に作成したC言語プログラムです。
【C言語】研修 サンプルプログラム集
ソースコードをコピペすれば今回と同じ方法で実行できるので活用してみて下さい。
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