この記事では、libreoffice(リブレオフィス)をLinux(CentOS8)にインストールする方法を紹介しています。
また、libreofficeを日本語化するパッケージとBasicマクロ、拡張機能を利用するためのJRE(Java Runtime Environment)のインストールも解説しています。
インストールする環境はこんな感じです。
VM:VirtualBox
ゲストOS:CentOS8
ホストOS:Windows10
libreoffice:libreoffice6.4.3(2020/05/13最新)
JRE:version8
※今回はwgetコマンドを使用した方法で紹介しますが、FTPが接続できる環境ならホスト側にダウンロードした圧縮ファイルを転送するほうが楽だと思います。
それではやっていきましょう!
libreofficeと日本語パッケージのインストール
まずはlibreoffice本体と日本語パッケージをインストールするディレクトリを作成しましょう。
今回は”/opt”に”libreoffice”というディレクトリを作成して、そこにインストールします。
[libre@localhost ~]$ su # インストールのためrootに
パスワード:
[root@localhost libre]# cd /opt # /optに移動
[root@localhost opt]# mkdir libreoffice # libreofficeディレクトリを作成
[root@localhost opt]# ls # lsコマンドで確認
libreoffice
[root@localhost opt]# cd libreoffice/ # libreofficeに移動
[root@localhost libreoffice]#
作成したlibreofficeディレクトリに移動できたらlibreoffice本体をインストールしていきます。
※FTPを使って圧縮ファイルをlibreofficeディレクトリに送信する場合はホストOSに一端ダウンロードしてください。今回はwgetコマンドを使った方法をメインで紹介していきます。(wgetを使う場合はVMがインターネットに接続できている必要があります。)
下記のURLからダウンロードしていきます。
LibreOfficeのダウンロード
サイトに移動したら、ダウンロード上のプルダウンメニューから「Linux(64-bit)(rpm)」を選択してダウンロードボタンを押します。
※ホストOSへのダウンロードが始まりますが、wgetコマンドを使用する場合は不要なのでダウンロードをキャンセルしましょう。
下の画面に切り替わります。
URLを取得するためにLibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm.tar.gz(244MB)を右クリックしてアドレスを取得します。
アドレスが取得できたらwgetコマンドを使用してlibreoffice本体をCentOSにダウンロードします。
[root@localhost libreoffice]# wget https://download.documentfoundation.org/
libreoffice/stable/6.4.3/rpm/x86_64/LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm.tar.gz
# --- ダウンロードが実行される---
[root@localhost libreoffice]# ls # 終了したらlsコマンドで確認
LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm.tar.gz
libreoffice本体がダウンロード出来たら、日本語パッケージをインストールします。
下の画像の翻訳されたユーザーインターフェースというところを右クリックしてアドレスをコピーします。(FTPで転送する場合はクリックしてダウンロード)
wgetコマンドを使用して日本語パッケージをダウンロードします。
[root@localhost libreoffice]# wget https://download.documentfoundation.org/libreoffice/
stable/6.4.3/rpm/x86_64/LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja.tar.gz
# --- ダウンロードが実行される---
[root@localhost libreoffice]# ls # 終了したらlsコマンドで確認
LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm.tar.gz
LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja.tar.gz
ダウンロード、またはFTPでの転送が完了したらそれぞれの圧縮ファイルを解凍していきます。順番は本体、日本語パッケージの順です。
(1)libreoffice本体のインストール
・tarコマンドで圧縮ファイルを解凍
・lsコマンドを使いながら展開できているか確認する
・RPMSディレクトリに移動して yum install * でインストール
[root@localhost libreoffice]# tar zxvf LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm.tar.gz
[root@localhost libreoffice]# ls
LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm # このディレクトリに展開される
[root@localhost libreoffice]# cd LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm
[root@localhost LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm]# ls
RPMS install readmes
[root@localhost LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm]# cd RPMS
[root@localhost RPMS]# ls
# *.rpmファイルがたくさんある
[root@localhost RPMS]# yum install *
「完了しました!」となれば無事にインストールが出来ているので、日本語パッケージも同様の流れでインストールしていきます。
(2)日本語パッケージのインストール
[root@localhost libreoffice]# tar zxvf LibreOffice_6.4.3_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja.tar.gz
[root@localhost libreoffice]# ls
LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja # このディレクトリに展開される
[root@localhost libreoffice]# cd LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja
[root@localhost LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja]# ls
RPMS
[root@localhost LibreOffice_6.4.3.2_Linux_x86-64_rpm_langpack_ja]# cd RPMS
[root@localhost RPMS]# ls
libobasis6.4-ja-6.4.3.2-2.x86_64.rpm
libreoffice6.4-ja-6.4.3.2-2.x86_64.rpm
[root@localhost RPMS]# yum install *
これでlibreoffice本体と日本語パッケージのインストールは完了しました!
CentOS8を見てみるとアイコンが作成され、使用できるようになっているのが分かります。ユーザーインターフェースも日本語化されていますね。
JRE(Java Runtime Environment)のインストール
一部の拡張機能とlibreoffice Basicやマクロを使用する際に必要になるJREのインストール方法を紹介していきます。
”/opt”の直下に”jre”ディレクトリを作成してそこにインストールしていきます。
[root@localhost opt]# mkdir jre
[root@localhost opt]# ls
jre libreoffice libreoffice6.4
[root@localhost opt]# cd jre
下記のダウンロードページに移動します。
JREダウンロード
このページの下のほうに「Linux x64」というファイルがダウンロードできる場所があるので、今回の場合は「Linux x64」を右クリックでアドレスをコピーします。(FTPを使用する場合はそのままダウンロードします。)
wgetコマンドでダウンロードします。
※ファイル名が「*.tar.gz」にならないので -Oオプションで強制的にリネームして下さい。
[root@localhost jre]# wget -O jre-8u251-linux-x64.tar.gz https://javad
l.oracle.com/webapps/download/AutoDL?BundleId=242050_3d5a2bb8f8d4428bb
e94aed7ec7ae784
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。
JREは解凍すると同時にインストールされるので、yum istallなどの動作は必要ありません。
[root@localhost jre]# tar zxvf jre-8u251-linux-x64.tar.gz
[root@localhost jre]# ls
jre-8u251-linux-x64.tar.gz jre1.8.0_251 # このディレクトリが作成されればインストール完了
以上で全てのインストールが完了です。
インストールの確認はツールバーの「ツール」→「オプション」→「詳細」から確認できます。
参考になればうれしいです。
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