膝蓋骨骨折|事故~リハビリ・回復~内視鏡手術~完治までの8年間

その他

なしざわです!
今回は膝蓋骨骨折~現在までの8年間の経過を記事にしてみたいと思います。

私が左膝蓋骨を骨折したのは約8年前です。原因はバイク事故による転倒です。

その後の大まかな経過としては、保存療法によるギプス固定 → リハビリ → 引っかかりと違和感が消えず内視鏡による手術 → リハビリ → 自衛隊に入隊し、膝を酷使 → 現在という流れです。

膝蓋骨骨折をして1番気になることが、「運動やスポーツが出来るレベルまで回復するのか?」「正座が出来るようになるのか?」ということだと思います。

結論としては、自衛隊の訓練もこなせましたし、現在でも週末には筋トレや6km程度のランニングが出来ています。

しかしながら、深く曲げ伸ばしした際などに痛みを感じる瞬間はあります。完全に違和感がなくなることは8年間が経過した今でもありません。

「一生この膝と付き合っていかないといけないのか・・・」と思う瞬間はありますが、運動もスポーツも十分に楽しむことはできるので治療結果としては悪くはなさそうです。

スポーツ整形外科での内視鏡手術も経験しているので、参考になればうれしいです。

それでは、経過を時系列に沿って紹介していきます!

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骨折 ~ 保存療法 ~ 1回目のリハビリ ~ 内視鏡手術の決意まで

私が左膝蓋骨を骨折したのは、2012年11月です。バイクで峠をツーリングしていて、前で転倒していた友人を避けきれずに転倒しました。

プロテクターはしていたものの、結果は左膝蓋骨骨折です。(今回は関係ないですが、左手の薬指、小指も骨折しました。笑)

不幸中の幸いで、比較的キレイに割れており、分類としては「縦骨折」と呼ばれるものでした。下の画像で言うと真ん中のパターンです。

出典: https://www.kouishougai.jp/example/

保存療法か外科手術の2択

医師から提案された治療方法はタイトルの2つでした。簡単に言うとこんな感じです。

・保存療法 →手術なし、縦骨折の時のみ可能、ギプスでの固定期間が長くなる。
・外科手術 →手術でワイヤー固定、早期のリハビリ可能、ワイヤーを摘出する手術が再度必要になる。


やや悩みましたが、双方の治療法での治療実績にはあまり差がなかったことと、再手術が必要ないことが決め手になって保存療法を選択しました。

結局、のちのちに内視鏡手術をすることになってしまうんですけどね。笑

1週間ほど入院して退院

バイク事故では山梨県の「都留市立病院」というところでお世話になりました。(事故を起こしたのが山梨県だったので)

その後、東京の立川にある病院に経過診療を移しました。その後はリハビリを含めてそちらの病院にお世話になりました。

当初の1ヶ月間は最初に巻いたギプスを使用していましたが、筋肉がなくなってしまい足が細くなってしまったため、1度ギプスを巻きなおしました。

その時に初めて「血抜き」を経験しました。その後も全部で6回くらい血を抜きましたが、結構辛いんですよね。笑

瞬間的な痛みはあまりないんですが、膝の中に針を入れているので何度やってもなれない痛みがありました。

その間の経過はこんな感じです。
・1ヶ月:ギプス固定
・2週間:巻きなおしたギプス固定
・2週間:ハーフパイプ状に切ったでギプスで固定
・1ヶ月:二―ブレス固定

保存療法は回復まで時間がかかる

保存療法のデメリットで「リハビリ開始までに時間がかかる」というのがありましたが本当です。予定では2か月程度でリハビリを開始するつもりでしたが、2ヶ月半かかりました。

2ヶ月半も固定していると、筋肉はまったくなくなり、膝もほとんど曲がらない状態になっていました。

よく膝蓋骨骨折の後遺症として完全に曲げ伸ばしが出来なくなる「伸展障害」というものがあります。リハビリを始めたばかりの頃、あまりにも曲がらないので「もう正座は出来ないかもしれないな・・・」と結構不安になりました。

最終的には、年齢が若かったのもあって2ヶ月後には正座が出来るようになっていました。(これは結構速いペースだったそうです。)

リハビリ~回復までにしていた事

このリハビリ期間でやるべき事は、「膝関節の可動域を広げるためのストレッチ」と「筋力を元に戻すための筋トレ」の2つです。

具体的にやっていた事はこんな感じです。
・とにかく毎日ストレッチ(多少痛くても曲げていく、でも無理はしないように。)
・近くのスーパー銭湯でストレッチ
・座ったままでも出来る筋トレをはじめた。
→膝の裏にタオルを引いてひたすら潰す。(太ももの筋肉を収縮させることを意識)
・ある程度関節が動くようになったら、大学のジムでレッグエクステンションを軽い重量でひたすらこなす。
・大学で講義を受けているときにも太ももに力を入れる。
→これは効果があったのかは分かりません。笑

最終的に全力で走れるようになるまでに半年間くらいかかりました。そのレベルになってくると日常生活は全く問題なく送れるようになります。

全く曲がらない状態からある程度曲がるようにするまでが1番しんどいです。
スーパー銭湯でのストレッチが個人的に良く効きました。

それから1年後...

その後、日常生活では全く問題なく、それどころか総合格闘技のジムでブラジリアン柔術をしたりしてました。笑

スポーツも楽しむようになると、どうしても運動後の膝の痛みが気になるようになってきました。また、膝を曲げ伸ばしする際に「ゴリ、ゴリ」と引っかかる感じも気になり受診しました。

MRIで検査した結果、半月板が一部軽度の損傷をしているとのこと。事故当時はCTしか撮っていなかったので、事故で負傷したのか、リハビリで負傷したのかは不明なままでした。

私は大学3年生になっていて、就職先として自衛隊幹部候補生を考えていたのでスポーツ整形外科で手術をすることを決意しました。(損傷した状態でも日常生活では問題なかったが、激しい運動は続けられないし、さらに損傷が進行してしまうのが怖かったため。)

いろいろと検索し、家から近く評判の良さそうだった「八王子スポーツ整形外科」で手術をすることにしました。

内視鏡手術 ~ リハビリ・回復 ~ 自衛隊 ~ 現在まで

手術は内視鏡(関節鏡)手術というもので、1番膝への負担も少なく、驚くことに日帰りでの手術でした。(医療の進歩はすごい!)

麻酔は下半身麻酔で手術中も映画をモニターで見ることが出来ました。(自分はターミーネーター2を見ました。)

自分の膝関節の中にはなぜか毛細血管があったり、半月板の表面がボロボロになっていたりといろいろとカオスな状態になっていました。

手術後の回復は早く、二―ブレスも2週間で外すことができ、その後は丁寧に1ヶ月ほどリハビリを続けました。

肝心の膝の状態はというと、引っかかる感じはなくなりスムーズに動くようになりました。

術後2ヶ月程度で完全に回復しました。ただ、たまに痛みや違和感が完全に無くなったわけではありませんでした。

陸上自衛隊幹部候補生に合格、激しい訓練で膝を酷使

自衛隊の一般幹部候補生に合格したため、大学卒業後は陸上自衛隊の幹部候補生学校に入校しました。

膝には少し不安もありましたが、毎日の体力練成も武装走も100km行進もこなすことが出来ました。もちろん、多少痛むことはありましたが、支障が出るほど痛むことはありませんでした。

自衛隊にはその後、3年8ヶ月間勤務しました。当然、自衛隊ですから体力検定や持続走やらで運動する機会は一般の方よりは多いです。

それでも内視鏡手術のおかげか問題なく勤務することが出来ました。

そして現在

8年後の現在ですが、相変わらず痛むことはあります。(特に深く曲げてスクワットした時やずっと膝を曲げた状態にしていた時など)

ただ、日常生活には全く問題ないですし、自衛官を退職した現在でも週末は筋トレしたり、6kmほどランニングをしたりしています。

結論として、保存療法と外科手術のどっちが良かったのかは分かりません。外科手術なら痛みや違和感が少なかった可能性もありますし、もっと酷くなっていた可能性もあります。

スポーツ整形外科での手術は成功でした。やっぱり専門医にお世話になるほうが間違いないと思います。

最後になりますが、あとは「どれだけ膝に負担をかけない生活が出来るか」が重要だと感じます。膝のことを考えれば、体重は絶対に増やせないし、筋力で関節をしっかりサポートしてあげる必要もあるので、膝周りの筋トレも欠かさないでしょう。

痛めた膝関節は元通りには治りません。「一生この膝を付き合っていく!」という覚悟が必要です。

私もこの膝と一生付き合っていくために、すべきケアや筋トレはしっかりとやっていきたいと思います。

読んで頂きありがとうございました!
誰かの参考になれば嬉しいです!

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